日本人初10秒の壁を破った桐生選手
今年の「2017新語・流行語大賞」で選考委員特別賞に選ばれた言葉の一つが「9.98」。
桐生選手が陸上100メートル走で,日本人初の10秒の壁を破り9.98秒の記録を出しました。
すごいことですよね。
ちなみに世界記録はウサイン・ボルト選手の9.58秒。
100分の1秒を競う世界で,まだ0.4秒も差があるというのは,こうしてあらためてみるとボルト選手の凄さを感じますね。
動物たちと比べてみると?
さて,世界で最も速いボルト選手を動物たちもまぜた「全動物スピード競争選手権」に出場してもらって,速さを競ったらどうなるんでしょうか?
走って一番速い動物は…みなさんご存知チーターです。
最高時速110キロメートルだそうです。
時速110キロメートル?
もう競走する気が失せてきますね。高速道路でも「スピード違反」で捕まりかねない速度です。
チーターが狙う草食動物たちも,たとえばトムソン・ガゼルが時速80キロメートル,シマウマで時速60キロメートルほどで走れます。
できるだけ早くにチーターに狙われているのに気づき,先に距離を確保することで生き延びています。
クマに狙われて逃げられる?
動物たちは思っている以上に速く走ります。
もし山の中でクマに出会ったらどうしたらいいでしょう?
「死んだ真似」はダメだそうです。「本当に死んでいるかな?」と確かめに来るそうです。
あの爪でつんつんとされても声一つ出さずに我慢できるのなら・・・(無理です)
走って逃げるのはどうでしょう?図体も大きいし,逃げられそうな気がしますね。
しかし,残念ながらクマも思ってる以上に速いんです。
なんと山の中でも時速60キロメートルぐらいで走れるそうです。
時速60キロメートル。チーターに比べたらマシじゃない?逃げられるんじゃない?
さあ,考えてみましょう。人間が逃げられるのか。
どうやって考えたらいいでしょうか?
ある程度学年が上になれば,時速を分速になおして,一方で100メートルを10秒で走る速度を分速に直して比べる。それが簡単にできますね。
そうでない場合は地道に考えてみましょう。
時速60キロメートルは,1時間で60キロメートル進むということです。
1時間は60分ですから,60分で60キロメートル。お,簡単ですね。1分で1キロメートル進みます。
勘のいいひとだとこれがなかなかのスピードだと気づくのではないでしょうか?
「駅まで1キロメートルほどだけど,歩いて10分,走っても5分以上かかるぞ…それを1分?」
ちなみに,もしボルト選手や桐生選手が全速力で1分走れたとしたら…10秒で100メートル進むので,1分だったらその6倍,600メートル走れるということになります。
おやおや?クマは1分で1キロメートル。人間は世界最高のスピードを1分維持してようやく600メートルほどです。
1分経たずに捕まってしまいそうです…ああ,なんということでしょう。
走っては逃げられないんですね。
速さを比べてみるには?
「速さ比べ」では,陸上や水泳など競技ではタイムを競いますが,「動物速さ比べ」だと速さそのものを比べていますね。どこがどう違うのか?同じなのか?
そういったことを疑問に思って,解決していくと,「速さ」というテーマも,しっかり理解できていきます。
「速さ」をグラフで表そう!
RAKUTOの冬期講習2017の算数は「速さ」がテーマ。
身近な話題を題材に「速さ」をイメージし,それをグラフ化!
見える化してより理解を深めていきます。
工作での完成品はなんと「飛び出す絵本」
作ったグラフが飛び出してくれば,速さも楽しいテーマになるはずです。
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